広島平和記念公園レストハウスの補修始まる
'00/6/22
■広島市、解体方針は変えず
広島市が解体・新築方針を打ち出している中区の平和記念公園内の被爆建物、市レストハウスで雨漏り対策の補修工事が始まった。費用は約一千万円かかるが、市は「解体方針に変更はない」としている。
市によると、レストハウスは屋根に数カ所小さな穴が開いており、強い雨が降ると三階会議室にたらいを置いてしのいでいた。
工事は今月十二日、足場設置などが始まり、地上三階地下一階の建物はビニールシートですっぽり覆われた。下旬から屋根にウグイス色の鋼板を張る作業に入り、入り口付近の雨どいなども修理する。工期は七月中旬まで。八月六日までにはシートが取り除かれる。
市は九五年、耐震性などを理由に地上部分を取り壊し、地下部分を保存する方針を打ち出した。しかし新築だと数十億円が必要なため、財政事情を理由に今年二月、計画の凍結を市議会で表明した。被爆者などからは全面保存を求める声が根強い。
市は、解体方針にもかかわらず、修理することについて「財政上、新築には相当期間がかかる。このまま放置しておくと、老朽建物だけに劣化が早まるため」(観光コンベンション部)と説明している。
【写真説明】雨漏り工事でビニールシートに覆われた広島市レストハウス
この記事は中国新聞(http://www.chugoku-np.co.jp/)より転載しています。