袋町小の伝言校舎保存計画発表/広島市

'00/7/15

 被爆直後に書かれたとみられる「伝言」が見つかった広島市立袋町小学校(中区)西校舎について、広島市教委は十四日、解体予定区域である一階南側の元児童館黒板裏で見つかった伝言部分のコンクリート壁の切り取りと、保存区域拡大を柱にした保存方法の見直し計画を発表した。近く被爆建物である西校舎の解体工事に着手する。

 市教委の居阪宏教育次長は記者会見で、市内部組織の被爆建物等保存・継承検討会議の結論を尊重した、と説明した。切り取られる壁は横四メートル、縦一・五メートル。チョークで書かれた六人の氏名や消息を尋ねたとみられる文など計百九十六文字が判読、推定されている。

 計画では、黒板裏の壁のほか、被爆当時のすすが残る北側三階付近の壁や天井、一階図書室の壁面の中に残っていた炭化した「木れんが」も切り取る。これらの被爆資料の展示スペースを確保するため、一階図書室の一部約五十平方メートルを新たに保存区域に加え、「歴史展示室」の面積を計二百三十平方メートルに拡大する。

 市教委は、伝言を現状のまま市民に見てもらうため二十二、二十三両日の午前九時から午後五時まで、西校舎を一般公開する。

【写真説明】切り取り保存が決まった、元児童館の黒板裏のコンクリート壁

この記事は中国新聞(http://www.chugoku-np.co.jp/)より転載しています。