伝言板保存へ 袋町小切断
'00/7/29
原爆投下直後に書かれた「伝言」が見つかった広島市中区の市立袋町小学校西校舎(鉄筋三階建て)の解体工事で二十八日、部分保存の決定している区域と解体部分を切り離す作業が始まった。「寮内」などの伝言が残る一階北側階段周辺の保存部分が、解体工事で破損しないよう早めに切断しておく。粒状のダイヤモンドを練りこんだ直径約一センチのワイヤの摩擦を利用する「ワイヤ・ソーイング工法」を採用。この日は屋上に設置した機器で三階の天井の半分を切断した。
工事を担当する共同企業体(JV)現地事務所の大谷和則副所長は「建物解体でこの工法を使うのは初めての経験。被爆建物であることを肝に銘じて慎重に作業を進めたい」と話していた。今後、一フロアを十区域程度に分割して作業を繰り返し、八月四日ごろをめどに三階すべての切り離し作業を終える予定だ。
【写真説明】保存区域と解体部分の境界を切断する工事に当たる作業員
この記事は中国新聞(http://www.chugoku-np.co.jp/)より転載しています。